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年齢とともに落ちやすい「身体の感覚」をヨガで取り戻す







1. はじめに:加齢に伴う気づき


「最近、つまずきやすくなった」「力加減が分からず、ドアを強く閉めてしまった」「気づくと姿勢が崩れている」——そんな経験はありませんか?


多くの方が「筋力の衰えかな」と思われますが、実はそれだけではありません。年齢とともに “身体の感覚” そのものが少しずつ鈍くなる ことが関係しています。


身体の感覚とは、手足の位置を知る感覚や、重さ・圧力を感じる感覚、バランスを保つ感覚などのこと。普段は意識していませんが、この感覚が弱まると、動きのぎこちなさや不安定さにつながります。


けれども筋肉と同じように、感覚も練習で鍛え直すことができます。その方法のひとつが ヨガ です。


2. 理論:なぜ感覚が落ちるのか?


加齢によって起こる身体の変化は以下のように説明されています。

  • 触覚の低下 皮膚には圧や振動を感じるセンサーがあり、加齢とともに数が減り、感度も下がります。 そのため「触れられているのに気づかない」「力加減が難しい」といったことが起きます。


  • 固有受容感覚の低下 筋肉や腱にあるセンサー(筋紡錘・ゴルジ腱器官)の働きが弱まり、関節の角度や筋肉の張り具合を感じにくくなります。 結果、手足の位置が分かりにくくなり、動作が不安定になりやすいのです。


  • 前庭感覚(バランス感覚)の低下 耳の奥にある前庭器官は、頭の傾きや加速度を感知しています。この働きも年齢とともに弱まり、バランス維持が難しくなります。暗い場所で歩きにくいのは、視覚以外の感覚が落ちているサインでもあります。


実際に、研究レビュー(Shaffer & Harrison, 2007/Goble et al., 2009)でも「加齢に伴い関節位置覚やバランス感覚が低下する」と報告されています。

でも、ここで重要なのは「感覚は失われる一方ではなく、使えば鍛え直せる」ということです。



3. 実践:ヨガで感覚を取り戻す方法


ヨガで以下のアプローチを行います。いずれもゆっくり丁寧に行っていきます。

シニアの方にもプレシニアの方にもおすすめです。


(1)触覚を呼び覚ます


(2)固有感覚を鍛える


(3)前庭感覚を刺激する


(4)呼吸で感覚を深める



4. まとめ:感じる力を育て直す


年齢とともに落ちやすいのは筋力だけではなく「感覚」も同じ。

ヨガは「できる/できない」を競うものではなく、感じる力を取り戻す練習 です。ゆっくり丁寧に動くことで、身体が少しずつ「自分のもの」に戻っていくのを感じられるでしょう。

感覚を育て直すことは、転倒予防や姿勢改善につながるだけでなく、安心感や自己調整力の回復にも役立ちます。

もし「最近ちょっと身体の感覚が鈍ってきたかな」と思ったら、ぜひヨガを通して取り戻す体験をしてみてください。きっと日常の動きや気持ちが、今より軽やかになるはずです。



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